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2024.12.28
高齢の方というのは、今の住まいに対し徐々に住みにくく使いにくくなっていくものです。体の状態に合わせて住まいを変えていくのは、長く元気に暮らしていくために大事な事となります。高齢の方が思う住まいの中で使いにくいと思う1番の場所といえば、浴室です。
そこで、浴室をバリアフリーリフォームする際のポイントや補助金など、知っていおくと便利なことについて、徹底解説いたします。
目次
浴室のバリアフリーがなぜ必要なのか、その理由を以下にご紹介します。
高齢者になり家の中で1番転倒のリスクが高い場所といえば、お浴室です。
その理由は、浴室は床や壁、浴槽が濡れているからです。
濡れた洗い場の床を歩く際や椅子から立ち上がる際、壁を伝って歩く際、浴槽をまたぐ際などはバランスを崩しやすい傾向があります。
そのため、転倒してしまうことに注意が必要です。
高齢者は骨密度が少ない方が大半であり、転倒してしまうことにより骨折につながりやすくなります。
骨折した部分や状態によっては、その後車イスや寝たきりの生活になってしまう場合もあります。
また、頭を打って大病に発展したり、湯船で溺れる危険性も大いにあります。
このような浴室トラブルを未然に防ぐためには、浴室のバリアフリー化は高齢者がいる家にとって大事な必須工事と言えます。
浴室がバリアフリー化になることにより、介護する側の身体的な負担も減って楽になります。
高齢者が湯舟につかる際や立ち上がる際に介助する際は、介助する側は中腰になったり相手の身体を支えたりと、想像以上に肉体的に負荷がかかってしまうものです。
長期的に負担がかかると、介護する側がケガをしてしまうこともあるでしょう。
浴室のリフォームにより、滑りにくい床やまたぎやすい浴槽への変更、手すりの設置などの工事を行うことにより、介護する側の姿勢や動きが数倍楽になります。
介護というのは、介護する側もされる側も負担や大変さが発生するものです。
介護される側とする側両方の安全や負担軽減のためにも、浴室のバリアフリーリフォームは必要な工事といえます。
浴室にてバリアフリーリフォームをすべき部分はどんな部分があるのかを、以下にご紹介します。
浴室の出入口の段差は、つまずいて転倒するリスクが高いです。
そのため、完全になくすか、2cm以下に低くしましょう。
段差をなくす場合は、脱衣室側に浴室の水が浸水しやすくなってしまうので、排水機能を設ける必要があります。
近年の浴室の入り口の段差が低いユニットバスは、出入り口の部分に排水機能があるので、脱衣室への浴室の水の浸水を気にせず済みます。
一般的な浴槽の深さは、60cm程度です。
60cmという高さをまたぐのは、高齢者や体が不自由な方にとってはまたぎにくいのが現状です。
そのため、転倒のリスクが高くなります。
利用者の体格により変わりますが、浴槽の深さは平均的には40cm程度の深さが理想とされています。
また、浴槽の深さを40cmに近づけることが出来ない場合は、浴槽の外側にステップを置いたり浴槽内に傾斜をつけることにより、浴槽と洗い場との段差を少なくすることができます。
浴室内での移動の際や浴槽をまたぐ際は、つかみやすい位置に手すりがあると安全なので重要なリフォームポイントです。
利用者の動きやすい範囲や体格に合わせて、手すりなどの支えを設置しましょう。
浴槽周りには必ず設けるようにし、その他、出入口付近やシャワーの横にも手すりがあると、転倒防止や立ち上がる際の支えとなるためおすすめです。
手摺は、後付け手摺などもあるので、完成している浴室の好きなところに手すりを取り付けることができます。
浴室の床がタイルの場合、濡れていると滑りやすくなります。
浴室で転倒してしまうと大きなケガに繋がる可能性があるので、水はけが良く、滑りにくい床材にしましょう。
近年のユニットバスは滑りにくい床材の物が大半なので、浴室リフォームに適しています。
また、転倒時の衝撃を軽減する、やわらかい床材を使うこともおすすめです。
浴室の中が寒いと、ヒートショックのリスクが高くなります。
特に高齢者は若い方と比べると寒がりなので、ヒートショックが発生しやすい体質になっています。
浴室の中に取り付けられる暖房は、ヒートショックを回避できる便利なアイテムです。
高齢者や介護が必要な方が一人で入浴している時に、万が一の事態が発生したら、素早く駆け付ける事が大事となります。
そのため、浴室内に非常ブザーを設置しておくことにより、もしものときもすぐに人を呼ぶことができるため安心な浴室になります。
非常ブザーには、ボタンタイプやひもを引くタイプなどがあります。
利用する方が操作しやすい、非常ブザーを選びましょう。
近年のユニットバスには、非常ブザーが付いています。
在来工法の浴室の場合は、ユニットバスに入替えをすることで非常ボタンも設置可能となります。
高齢者の浴室のリフォームには、様々な補助金が使えます。
どのような利用ができる補助金があるのか、以下にご紹介します。
長期優良住宅化リフォーム推進事業は、表面的なリフォームではなく、住宅の基本的な品質を向上させたいと思っている家を対象としている事業です。
長期優良住宅へのリフォームは積極的に推奨しており、補助金や税制優遇措置が充実となっています。
対象となる工事の中に「性能改善を追求するリフォーム」というのがあり、これが浴室リフォームに該当するので利用ができる補助金です。
長期優良住宅化リフォーム推進事業は、国土交通省が指導している国の補助金・助成金プログラムであり、ほぼ毎年募集しています。
利用したい場合は公式のホームページを確認するか、お住いの自治体に問い合わせることをおすすめします。
高齢者住宅改修費用助成制度は、毎月支払っている介護保険を使ってリフォームができる助成制度です。
リフォーム工事費用の9割、上限20万円までが補助される制度です。
この制度を使い介護リフォームを行うことにより、リフォームにかかる工事費用を安く抑えることができます。
一割負担なので、経済的な負担の軽減へとつなげることができます。
介護保険を使ったリフォームなので、あらかじめ介護認定を受けないといけません。
リフォームに使える助成金を受け取るためには、対象者が要介護、もしくは要支援の介護認定を受けている状態が条件です。
そのため、この制度の利用で浴室リフォームを検討している場合は、あらかじめ認定の申請を済ませておかないといけません。
住まいの担当の包括センターへ連絡し、認定の申請をします。
認定の申請は包括センターの方が手伝ってくれますので、難しく考えず申請ができます。
注意してほしい点といえば、対象者が居住している住宅のリフォームであっても、全てのリフォームが介護保険の助成対象にはなりません。
以下のような介護を目的としたリフォームのみが、対象となります。
浴室の場合は、以下が該当します。
以上が、20万円まで補助金として受け取ることができます。
20万円を超えたリフォーム工事になった場合は、20万円を超えた金額が自己負担額となります。
高齢者など今の浴室が使いにくい方が出てきた場合、浴室のバリアフリーリフォームを検討しましょう。
使える助成金や補助金もあるので、少ないリフォーム費用で工事を行うことができます。
高齢者など体が不自由な人が家にいる場合、いつ浴室で事故が起きるかわかりません。
そのため、気が付いた際に早めのリフォームを検討しましょう。
あおきのリフォームでは、浴室のバリアフリーリフォームを得意としています。
補助金や助成金の申請のお手伝いもさせていただきますので、気軽にご相談ください。